メキシコはマヤ、アステカ文明などの古代遺跡が数多く残る歴史の国。そして、澄んだ青空のように陽気で明るい人々が暮らす情熱のラテン音楽の国でもある。 知り合いの結婚式に招かれたが、そこでも軽快な伝統音楽が演奏され、リズムにのって唱い踊る華やかな笑顔が満ち溢れていた。日本を出発する時から必ず訪問したいと思っていたところがあった。オアハカである。南部オアハカ州の州都オアハカの旧市街地は、カラフルな色にペイントされた美しい石造りの家が立ち並ぶ町並みで、世界遺産に指定されている。ここはどこにレンズを向けても絵になる。又、先住民の伝統文化を大切に守っており、その影響を受けた織物など、いろいろな民芸品も沢山ある。 この街に住む友人の娘でイッツエルさん(9才)が伝統衣装を披露してくれた。なんでも母親の手作りだとか。明るい太陽のもと、美しい町並みをバックにした魅力的な笑顔は、今も強く印象にのこっている。 オアハカの郊外に出かけた時、ある雑貨屋さんの前でかわいい声がしたので、店をのぞくと、あどけない顔がニコニコ笑っている、店の看板娘だ。思わず笑顔でお返し。何か買いたい衝動にかられたのは私だけではないだろう。 去りがたい魅力が一杯詰まった街だった。 |