私が笑顔に出逢うため世界各地に赴いてから、すでに約25年が経ちました。 訪れた国は51カ国にもなり、それぞれの国では風俗、習慣の違いに 戸惑いながらも沢山の友人が出来ました。 ある時、アフリカのマリ共和国で言葉も解らず困っていると、小さな子どもが 近づき、私に満面の笑顔を見せてくれた。 私も笑顔を返すと、それが合図のように沢山の子どもたちが集まって来た。 言葉が通じなくともお互いに笑っているだけで、気持ちが通じ合う。 カメラを向けると、シャッターをきるのが忙しいくらいだ。 家にまで案内してくれた子どもがいて、その親に会っても言葉は通じないが、 笑顔の応酬で意気投合したのには感激だった。 そのような経験を得てからは、たとえ言葉が話せなくても海外に出かける 自身に繋がり、今に至っています。 今回の「笑顔」はそのような体験の記録をまとめたもので、 46カ国288ページを収めています。 今、世界各地で憂慮すべきことが、いろいろと起きていますが、 私に見せてくれた笑顔が消えることのない世界が、 一日も早く訪れることを心から願っています。 北川孝次 |
写真集「笑顔」の詳細は、こちらから。